入会面談でいろんな方とお話していると、かなりゆとりのある暮らしをされているな、という方が結構おられます。それもご自身だけでなくご両親様やその前からずっと、というそういう皆さんです。
裕福な方々というと、派手な暮らし方などが頭に浮かびやすいのですが、実はご本人もご希望に沿ったお仕事に就かれていてきちんきちんと日々を実直に暮らされているとても感じのいい方ばかりです。
面談ではいろんなお話を伺い、基本的な考え方などが浮かび上がってくるのですが、そういう方々に共通しているのは「健康や食生活についての真剣さ」です。
よくいう「意識が高い」という声の大きいイメージとも温度感が違い、ただ粛々と方針に従って守っていくという印象を受けます。
社会的成功もすべて健康あってのもので、安全な食物の確保にはそれなりの費用が必要だということをよく理解されているのでしょう。贅沢品ということではなく、家族ぐるみで徹底して良質で安全な素材にこだわられます。毎日の食事がご自分たちにどのような影響を与えるのかをものすごく意識されているのですね。
食費は家計の中で一番倹約しやすい費目です。でも実は一番削ってはいけない部分でもあるんですね。
だって自分の命を支えているのですから。
食べたものと健康との因果が目先にすぐ現れないから意識が向きにくいだけで、命より大切なものなんてありませんよね。
また費用の面だけではありません。
きちんと調理して食卓に上げるにはそれなりの手間暇がかかりますが、お金よりむしろこの部分は誰かがやらなければ替えが効かないところでもあります(家政婦さんでもいれば別ですが)。
なので、今風の「完全に平等な家事分担」に厳密にこだわられない方がほとんどです。
これは一見ただ保守的に見えるかもしれませんが、そういうイデオロギー的なこととは質が違うと感じています。
安全性の高い食品を手に入れて、健康のバランスを考え複数の品数のメニューを用意する。これを継続的にやろうとすると相当な時間が求められ、どうしても男女どちらかが主担当とされなければ効率的に生活が回らなくなります。
つまりこれはご夫婦間での収益の上げ方や家事の負担、効率のすべてを最適化して考えた結論なのです。
そしてもちろん男性も女性もこの妥当性に納得のうえ、ご自身のお仕事や自己実現もやっていく。
こうして次の世代へと健康と繁栄が受け継がれていく、というスパイラルが存在するのです。
いま、買い物に行けば手に取るものほとんどに安全性の不明確な、または発がん性が懸念される添加物が含まれ、肉類、野菜類、穀物に至るまでなかなか良質なものを吟味するのが難しい状況です。
メーカーのせいとか生産者の方針とか、直接的な原因はいろいろあるでしょう。
でもこれらすべて、もとを正せば安い価格で日本市場に輸出したい外圧に負けて残留農薬の基準値を引き上げたり、食品表示の基準をわかりにくいものでもいいように変更したりという国の政策でこういう結果になっている訳です。
一方で、最初は女性の解放というよき理念で始まった男女平等の考え方も、2022年10月からの社会保険料の加入者の拡大(パート・アルバイトにも適用される)などが分かりやすいですが、現状では当初の理念をいいように利用した、税収や保険料の増額の手段のためのスローガンになっているように見えます。
富裕層であろうがそうでなかろうが、生活にはある程度の時間的なゆとりが必要です。ゆとりがなくなると視野が狭くなり、生活に関わる社会問題なども気づきにくくなります。国民の8割が射ってしまったワクチン問題もその結果のひとつではないでしょうか。
時流を意識して生活の本質を見失い、健康を損なってガンや生活習慣病を患い、最後は医療費で脇目もふらず働いて貯蓄した資金を失う。
こういう現状を考えると、時代の空気や誰かが勧めてくるスローガンに安易に乗って、暮らし方を誘導されるのは危ういと感じます。
自分の時間ってどう使うのがいいのか。
生活の中で何を一番優先させたら本当に幸せなのか。
上質な暮らしのこのオキテ。
このあたり、同じ価値観を持てるパートナー探しの大きな参考になるところですね。