オンライン会話のパフォーマンス効率

コロナ流行以来、急速にオンラインでのミーティングが全世界に広がりました。

オンラインは時間と場所の制約をなくすという点において相当なメリットがあり、当相談所でもオンラインお見合いにも対応しております。オンラインでのお見合いもかなり一般的になりつつありますね。

 

では皆さんはオンラインでの会話についてどのように感じられているでしょうか。

この点について、日本では欧米ほど手放しには好まれてはいないのが実情というところかと思っています。

オンラインでは相手の呼吸や間合いを確認することが難しく、空間が隔絶されているということを強く感じてしまい、日本人が普段大切にしている阿吽の呼吸のようなものが汲み取りにくくなるんですね。

私も本当のところ、オンラインはあまり好きではありません。カメラを見るのでない限り視線も合いにくいですし、親近感を持ったり持たれたりする時の重要なある要素が欠落しやすい気がするのです。

それは「場の空気感」の効果ではないかと感じています。

 

例えばある人がニコッと笑った時というのは、相手だけでなくその周りの空気全体が明るくなるような感覚を持ちますよね。「共有する場全体」を味方につけてコントロールするような感じですね。

ところがオンラインになると、その場が画面だけに限定されてしまいますので、空間全体を利用したパフォーマンスができず、結果としてアピールする効率が悪くなるのです。

さらに相手の内面に踏み込んで真意を確認したい時や、相手の心理的抵抗を感じて解きほぐそうとする時などはもっと身体全体を使ったノンバーバルコミュニケーションが必要になりますので、そういう場合にはさらに対面で話す優位性は高まるといえるでしょう。

 

今回は私が常々オンラインに感じていた違和感を考えながら言葉にしてみました。

よく慣れ親しんだ相手との定期連絡的な内容の打ち合わせなどならオンラインはかなり便利な手段だと思うのですが、初対面の方とのここ一番のお見合いは、できることなら対面でじっくりおだやかな空気をまといながら、お互いにその場全体を見方につけて最高のアピールをして臨んでいただきたいと思うのが本音です。