希望がないって決めつけてませんか?

先日、結婚相談所の仲人同士の会合である仲人さんがとても気になることを仰っていました。

「近頃の若い方たち(ご親戚)に結婚の話題を出しても、『収入も心細いし離婚するカップルは増える一方なのに、結婚なんて』と表情も虚ろでこちらもなんと言っていいかわからないんですよ。」というお言。また「ウクライナなどの時事問題を話しても熱意というか心ここに在らずという感じで」とも。

私はその仲人さんが感じておられるもどかしさのようなものが何となく他人事でなく感じました。

 

私たち仲人はご成婚に向けた婚活支援というサポートをメインにしておりますが、単に婚活という点のみのサポートというだけで完結するものではないと考えています。

婚活というキーワードで結ばれたご縁ですが、それをきっかけとして、今後の人生の中で一人一人がどのような「生き方の正解」を見つけていくのかを寄り添って一緒に考え応援し、その支援の輪やつながりを広げていくというもう少し大きな志のようなものを心の中に持っているのです。おそらく先ほどの仲人さんもそういう期待をこの事業に込めておられるからこそのやるせなさだったのではないかと私は感じました。

 

確かに時代が不透明になるにつれ、「収入の不安」「結婚像が魅力を持てない」「一人でいる方がまだ気楽」、そういう希望を持つことに対するネガティブなイメージが若いみなさんの婚活にも影を落としています。前述の若い方もそういったことを考えての言葉だったろうと思います。

でも不透明な将来だから余計に、実のところ本心では自分なりのつながりや癒しをそれぞれが以前より強く必要としているように思うのです。またもっと掘り下げていけば、心の奥底の「イメージの偏り」のようなもののために「パートナーと生きる未来」が見えなくなっているのかもしれません。

難しい時代だからこそこういったことを静かに考えてみる時間も必要なのではないでしょうか。