「念のための備え」が大切

みなさん精力的にお見合いや出会いの場へ足を運んで早く結果を出したいと思って頑張っておられることと思います。余力のある方はこれまであまり気にしなかった服装にも気合を入れて仕立てのいいジャケットを手に入れてみたり、お肌のお手入れに高価なエステをされているかもしれません。

それはそれでいいと思うのですが、それほどお金はかからないけれどここぞという時に役に立つと思ったアイテムをご紹介したいです。

それは「ハンカチ」。

なんだ、、と思われるかもしれませんが、これは私の高校の時のある思い出からの発想です。

ある日の登校途中に住宅街を歩いていた時、ふと住宅の門の前にハンカチが半分広げられた状態で落ちているのが目に入りました。誰かが歩いていて落としたのかな、と思ってよく見るとハンカチの下に小さな盛り上がりが見えます。そしてその下から小さい小さい子犬の手足が覗いていました。

どういうわけか生まれて間もない子犬がこの家の前で骸を晒していて、見かけた方がかわいそうに思ってハンカチをかけていってあげたのでしょう。ハンカチは地味な紺色で男性用かと思われました。

 

私はこれを見た時に、子犬のなきがらに痛ましいなと思うと同時にこれをかけて行かれた男性がとても優しく心遣いが繊細で素敵な方なのだろうと想像しました。物陰からその様子を見たら多くの方はそう思われるのではないでしょうか。

こういうスマートな行いは気持ちも大事ですが、想定外の物事に対応できるための備えがあるからできるのです。

この場合は手元に小綺麗なハンカチがあった、ということです。

そしてまたここは現実的なのですが、「ハンカチなどの備品はできればいつも余計に持ったほうがいい」と強く思ったのです。ハンカチはたいていみんな気に入ったものを持っていることが多いです。しかしこういう時に心置きなく手放すにはやはり心置きなく使える予備があった方がいいのではないかと。

実際デートをしていても、食事の際やいろんな場面でハプニングがおきます。お茶をおこぼしたり、擦りむいてケガをしたり。そんな時に男女ともさっとハンカチを差し出したら誰でも嬉しいものです。

言うまでもないですが、不意の女性の涙を拭うのに差し出すのはその真骨頂ですよね!

 

街を歩いていても、ハンカチのみならず裁縫セットや安全ピン、小さなハサミなどがとっさに必要になることはよくあることです。備えあれば憂いなし、とはよく言ったものでこういうものを差し出して助けてもらえるとその用意の良さに感謝と敬意の念を持つことは間違いないと思います。負担になる程いろんなものを持ち歩くのは現実的ではありませんが、ちょっとした小物があなたの株をあげるのに大活躍することもあります。

騙されたと思って、ちょっと用意しておいてみてください。