本当は婚活をしたくない理由

結婚したい気持ちはあるけれど、現在婚活していない人はどうして婚活をしないんでしょうか。

ちなみに理由の1位は「仕事が忙しいから」で33%、続いて「プライベートが忙しいから」が29.6%と、忙しさが理由の上位になっているようです。

もちろん勇気が出ないから、という心理的理由や、また経済的な理由もありますが、この「忙しい」という言葉はそのまま受け取っていいかどうか個人的には疑わしいと感じます。

自分のことに置き変えて考えてみてください。明日入院しなければ命が危ないと言われたら誰でも全てを投げ打って入院するという人が圧倒的に多いはずです。いくら忙しくても本気で必要に迫られていればそういうものですね。

 

「忙しい」という言葉の裏に隠れている本当の理由ってなんでしょうか。

・やったことがないからなんとなく不安

・なんとなく辛いこと面倒なことが多そうで気分が乗らない

はい、そういう気持ちもありそうですよね。婚活について気にはなるのでいろいろ調べてみるほどそういう気分になることもあるでしょう。確かに新歓イベントに参加するような楽しいだけの活動ではないので、そういう気持ちも理解できますね。

 

でもこういう言葉を聞いたことはないでしょうか。

「婚活もやってみたけれど、いろいろ考えたら自分が結婚に向いていないのではないかと思って」

これはきちんと自分のことを省みてわかった結論、ということでよく出てくるワードです。確かに結婚はライフスタイルが大きく変化することもありますし、そもそもさまざまなものを柔軟に変化させて二人の生活をすり合わせるものなので、向き不向きがあるかといえばないとは言えないでしょう。

しかしここにはちょっとした目くらましがあるように思えます。私も経験がありますが、何かを始めた時は一番調子がいいのですが、習い事でも勉強でもいつか「壁」のようなものにぶち当たります。この「壁」がでてくると今まで楽しかったこと、意義を感じていたことに確信を持てなくなることがあります。そして自分が向いていないのではないかと考え始めるのです。

「婚活やってみたけれど(もしくはやろうと考えたけど)、こんなに気持ちが沈むのは何故だろう。ひょっとして本当は結婚したくないのかも。やるメリットがないのかも。」

こういう気持ちになってきたら、それは本当かどうかいったん自分の気持ちを客観的に見直した方がいいです。どうしてかというと人は傷つくことを避けて自分の心を守るため、その自分の動機を正当化してしまおうとするからです。

 

人間の心はうまくできたもので、「やらない理由」を考え出す時はとても饒舌です。あたかも嫌になったとか飽きたのではなくそもそも向いていなかったことが後になってわかったのだから自分には正当なやめる理由ができるという仕組みです。なので、いったん婚活をやめたけれど何年も後になって何かのきっかけでやはり結婚するに至ったという話も結構聞くわけです。

でも婚活をやめずにある程度気持ちをコントロールしていれば、数年間のインターバルは不要だったかもしれません。また特に婚活を始める前揺れている時期にこの理由を持ち出してきたら、それこそ出鼻をくじかれているも同じです。

 

誰でも傷つくことは怖いですし、新しいことは不安でしょう。ただ案ずるより産むがやすしという言葉もあるように、とりかかってみれば存外淡々と続けられたりするものです。今は婚活にそれほど高額の費用もかかるわけではありませんし、何よりとって食われるわけではないのですし結婚相談所なら一人で頑張る必要もありません。少しでも気持ちが向いたらぜひお手伝いできれば嬉しい限りです。