ゴールまでの距離

「婚活は絶対短期決戦でないとダメです!」というキャッチフレーズはどの結婚相談所でも定番の文言です。これは当然で至極妥当な提言です。なぜなら婚活が長期に渡るといろんなものがすり減っていくからです。いろんなものというのは「お金」であったり「ココロ」ですよね。「ココロ」は自己肯定感や自己効力感、それまでの自分を支えていた重要なものです。自分自身の良さをアピールしつつお相手を見つける婚活においては、いわば戦地で戦線を支える物資支援などのロジスティクス(兵站*へいたん)に相当するものです。この自信が低下すると次第に無気力になり、婚活の意欲も低下していきます。

 

となると何が何でも短期で決めなきゃ、と焦ってしまいがちになりますね。実際、自信が低下して婚活自体を早々にやめてしまうパターンの方も世の中にたくさんおられるようで、これは大変もったいないことだと思っています。

確かに無計画に婚活を始めても、メリハリがなくただ長期化する危険性がありますので、半年以内、1年以内、と期限を区切って計画を立てることは非常に大切だと思います。しかしそれにとらわれすぎて、一生連れ添う相手を探すという「難しいこと」をやっているんだという本質を見失い、焦って適当に判断するのは悪手でしょう。1年で成婚して、その後1年で離婚、などとなっては元も子もありませんから。

 

みなさん内心思っておられると思いますが、人それぞれ婚活のゴールまでの距離は異なります。

肝心なのは、自分の未来像やお相手へのこれだけはという実現可能な範囲での条件をしっかりと自覚し、いったん婚活をすると決めたならば、それを安易にぶれさせないことです。当初の予定が1年以内の婚活でそれが延長されてしまったとしても、疲れたら休めばいいのです。最終的な成婚イメージさえあれば、結果は必ずついてくるものですし、そのために私たち仲人が現実的な支援をするわけです。疲れてきたら、

・婚活で起こった面白かったことを思い出す

・褒められた出来事を反芻しセルフイメージを補強する

・自分らしく楽しめる居場所を確保する

などココロのエネルギー資源を補給して、自分なりの戦略を立て直していっていただきたいです。